Google Chromeで使用していないタブを休止させメモリと消費電力を抑える方法
本日はまもなく日本語版のGoogle Chromeでも利用可能になる新しい公式機能「Tab Discarding」を検証していきたいと思います。
Google Choromeはとても軽くて動作が早いので使われている方も多いと思いますが、一点だけ不満を言うならタブを全て100%の状態で実行しているため、多くのタブを開いている状態だと、多くのメモリを消費してしまいます。メモリを多く消費してしまうと言うことはそのぶん消費電力も多くなってしまいます。パフォーマンスは高い代わりに無駄が多いという感じですね。ノートパソコンで利用しているなら出来るだけ消費電力も抑えたいところです。
そんな問題を解決するためにGoogle Chromeが使用していないタブに優先順位をつけて休止させる公式機能「Tab Discarding」のテストを開始しました。
この記事の目次
Tab Discarding機能とは?
「Tab Discarding」は空きメモリが少なくなっているときに、現在使用中のタブと使用していないタブを自動的に判断して使用していないタブを休止させる機能です。休止したタブは閉じられてしまうわけでは無く、そのまま表示されていてそのタブを開くとリロードされるようです。
タブランキングシステム
自動的に判断されるタブ休止には優先順位が付いているらしく、休止となるタブは以下のような優先順位になっています。
- 内部ページ(新しいタブやブックマーク、設定ページ等)
- かなり前に選択されたタブ
- 最近選択されたタブ
- オーディオを再生しているタブ
- アプリを実行しているタブ
- ピン止めされているタブ
- 選択しているタブ
参考:chromium.org
Tab Discarding機能を有効にする方法
1. アドレスバーに「chrome://flags/#enable-tab-discarding」と入力して、「Tab Discarding」の有効化をクリックし、下部に表示される「今すぐ再起動」をクリックします。
平成27年7月31日(金)現在は日本語版のChromeには表示がありませんが、開発段階の機能をテストできる「Chrome Canary」ではTab Discarding機能を有効にして試すことが出来ます。
どのくらいメモリ消費量が変わるのか?
これが現在開かれているタブです。色んなページを開いた状態にしておきました。ちなみにこのページは「Tab Discarding」機能の動作表示ページです。アドレスバーに「chrome://discards」と入力する事で表示できます。
これらのタブが開かれた状態のメモリ消費量がこちらです。メモリ使用量を全部足してみたところ「1968000KB」なので「1.88GB」ですね。
次に使用しているタブ以外を全て休止させてみました。左側に[Discarded]と表示されているのが休止されているタブです。
これがタブを休止させた状態でのメモリ消費量になります。プロセス数自体が減っているので休止させるとプロセス自体が休止するんですね。これは期待できそうです。
メモリ使用量は「1398932KB」なので「1.33GB」です。結構減りましたね。抑えられたメモリ消費量は「569068KB」なので「0.54GB」です。
15タブでこれだけ減ると言うことは50タブ近く開いて常に作業している方は結構なメモリ消費を抑えられそうです。ちょっと消費電力に関しては分かりませんが、古いパソコンを使っている方やメモリ搭載量が少ないパソコン利用者には嬉しい機能となりそうです。また、外出先でノートパソコンを利用する方も電力消費を抑えられるはずなのでよりChromeが使いやすくなりますね。
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